探湯式 [記念日]
今日は東京都練馬区の御嶽神社で「探湯式」が行われます。
同神社では、毎月15日に「例祭」、1月と9月に「中祭」、5月には「大祭」が行われています。探湯式は、中祭で行われる身体健全を祈願する神事で、『日本書記』や『古事記』などに記されている「盟神探湯(くかたち)」に由来すると言われています。「盟神探湯」は、古代における神判法で、事の正邪を決めるために、神に誓ったのち熱湯の中を手で探るものです。正しいものは手にやけどを負わないが、邪のものは手にやけどを負い手がただれてしまうと言われています。現在は、先達が、鉄がまで沸騰させたお湯の中にササの束を入れ、上下に振って背中に熱湯を浴び、残った熱湯を氏子らに振りかけて厄払いをしています。以前は各地の御嶽神社で行われていた探湯式も、現在、都内では中村3丁目の御嶽神社のほか1か所のみとなってしまいました。平成元年3月には、区の無形民俗文化財に登録され、地域の民俗行事としてしっかりと定着しています。
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